ふっこう割

【2020年版】ふっこう割とは?「Go to キャンペーン」との違い

新型コロナウイルスの影響を受けた観光産業に様々な補助金やキャンペーンが行われている。

・「Go to キャンペーン」の中の「Go To Travel キャンペーン」
・ふっこう割
・都道府県等が行う宿泊支援事業
・旅行会社が行うキャンペーン

複雑でわかりにくいので、再度2020年版としてまとめたいと思います。
1番わかりづらいのは「ふっこう割」なので、どのように使われているか解説します。

「ふっこう割」とは(元々のキャンペーン)

「ふっこう割」はもともと、天災などで被害を受けた地域の産業需要喚起のために政府が措置した割引キャンペーンです。

平成30年の西日本豪雨や令和元年の関東を襲った台風の被害に対して、政府が措置した予算で、宿泊代金を補助した。これを政府が「13府県ふっこう割」、「令和元年ふっこう割」と名付けていた。

これが元になって、「被災を受けた観光地の宿泊割引」=「ふっこう割」というイメージがついた。
実際には政府の補助金で行われるものだけを指していたものだが。

「ふっこう割」という名称に特許があるわけではないので、誰でも使える名称だ。
飲食店もショッピングセンターもホテルも「クリスマスキャンペーン」と銘打つことはできる。これと同じで、被災に遭った観光地がらみのキャンペーンは政府以外でも「ふっこう割」と名付けるようになっている。

「ふっこう割」とは(2020年の使われ方)

実際に2020年は新型コロナがあり、大雨での災害もあったためより複雑になりそうだ。私が知っている限り、下記のキャンペーンがある。ちなみに「Go to キャンペーン」は元々の意味(政府の補助金)の「ふっこう割」のコロナ対策版と考えることができる。

都道府県の宿泊支援事業(自治体版ふっこう割)

「Go to キャンペーン」が行われる前に都道府県や自治体が補助金を出しているものがある。「どうみん割」や「箱ピタキャンペーン」のような文言を使っていることもあるが、「〇〇県ふっこう割」としている都道府県もある。都道府県等が独自でやっているだけなので、元々の「政府の補助金」としての「ふっこう割」とは異なる。

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旅行会社のキャンペーン(旅行会社版ふっこう割)

旅行会社でも「ふっこう割」のページを儲けている場合が多い。これは、さらにややこしい。
実際に委託を受けて、政府からの補助金を使った「ふっこう割」の場合もある。しかし、実際には都道府県から委託を受けた「自治体版ふっこう割」や「旅行会社版ふっこう割」である場合が多い。

本物のふっこう割の場合、細かく見ていくと「本旅行商品は政府が行うふっこう割の対象商品」です。などと書いている。

大雨被害に対しての国の補助金(本来のふっこう割)

2020年7月、大雨で九州の熊本県や大分県、岐阜県、長野県が大きな被害を受けた。これに対して、政府がふっこうに関しての補助金を予算する可能性は高いと思う。2018年に西日本豪雨や2019年の関東の台風に対しても補助金を出しているからだ。

実際に補助金が出された場合、今までの流れを考えると「〇〇ふっこう割」などとなる可能性が高い。

この場合、「自治体版ふっこう割」「旅行会社版ふっこう割」「本来のふっこう割」「「Go to キャンペーン」が一緒に存在することになる。

例えば、大分県は

県の予算で行うコロナ対策の「自治体版ふっこう割」
県の観光協会と旅行会社が組んだ「旅行会社版ふっこう割」
政府が大雨被害に対して行う「本来のふっこう割」
コロナ対策として政府が行う「「Go To キャンペーン」

が行われる可能性が出てくる。

なぜ「ふっこう割」という名称を使う?

「ふっこう割」は使用の権利が決まっていないため、紛らわしくなければ自由に使うことができる。

本来であれば、旅行者に対してわかりやすく名称をつけるべきだ。上記の順に合わせると

・「大分県 コロナ対策宿泊割引キャンペーン」
・「〇〇ツーリスト・大分県合同 宿泊応援キャンペーン」
・「政府の豪雨被害補助政策 2020年ふっこう割」
・政府の新型コロナ対策旅行需要喚起「「Go To キャンペーン」

このようにすれば、どこが行っている何に対してのキャンペーンかがわかる。では、なぜ「ふっこう割」という言葉を使っているのか。

それは「検索需要」があるからだと思う。
ニュースで政府が「ふっこう割」の予算を決定したと聞くと、「大分県 ふっこう割」で検索する。
本来の意味である「政府の補助金事業」だけが出てくればいいはずだが、検索されるのだから、他の事業者もその検索需要に乗っかりたい。大分県も旅行会社も「ふっこう割」に近い名称をつけて、検索されるようにする。

政府関連のニュースに乗っかって、地域の観光需要をさらに喚起できる期待があるのなら、それにあやかりたい。旅行会社も同じ。「ふっこう割」としたほうが多くの人に届きやすくなる。

「Go To Travel キャンペーン」の位置づけは

「Go To Travel キャンペーン」はコロナ対策で他の「ふっこう割」とは言葉では別の位置づけだ。
今年の新型コロナウイルスの影響を受けて作られたキャンペーンなので、2020年時点では「最新ワード」だが、このキャンペーンにあやかって「Go To 〇〇県キャンペーン」と誤認しかねないような名称のキャンペーンが出てくる可能性も高い。

コロナ対策のいろんなキャンペーンがあるが、「Go to キャンペーン」であれば国の政策によるものだと考えてほぼ間違いない。一応、申込みページに書かれているはずの「Go To キャンペーン」または「Go To Travel キャンペーン」の対象となるという文言をチェックしよう。

まとめ

「ふっこう割」は本来は政府の被災地への補助金を使った旅行需要喚起政策のことだった。

しかし現在は、「ふっこう割」のキャンペーンでも下記の3つが存在する。

「実際に政府が補助金を出しているもの」
「都道府県等の自治体が補助金を出しているもの」
「補助金はでていないただのキャンペーン」

割引率も上から順に高くなるのが一般的だ(補助金の額が大きいため)。

「ふっこう割」をみたら上記のどれにあてはまるのかを確認しましょう。
小さく「〇〇からの補助金が適用されます」と政府か自治体からの補助金が出ていれば、書いているはずです。
逆に旅行会社等のキャンペーンでは出ていない場合も多いです。

調べるのが大変だという人は「Go To Travel キャンペーン」の対象商品を選べば「ふっこう割」に比べるとわかりやすいですし、割引率も高いので損はしないでしょう。

最後になりますが、
旅行を選ぶのに割引率だけで選ぶよりも、納得できる料金で行けるかを基準にするのも大事だと思います。